泣いた彼。(K)

2004年6月13日
別れ話になった私たちは
翌日会うことになった。

私は”別れ話をしよう”と心に、
あなたは”これでやりなおせるんだ”と心に、
二人はそんな違った気持ちを心に思いながら
待ち合わせの時間を迎えていたんだ。

いつもは私服で出勤するあなたは
その日はスーツで決めていた。
つきあい始めてから初めて、
会社帰りに同じバスに乗ったんだ。
揺れにふらつく私をあなたは支えてくれた。
そういうところも優しかった。

ビブレの前で話をしたんだ。

座ろうとしたらあなたがハンカチを敷いてくれた。
あなたは気がききすぎるくらいに優しかったんだ。
だけどそのころの私にはその優しさが
受け入れられずにいた。
すべては頼りなさにつながってしまっていたんだ。

別れようって言ったらあなたはこう言ったんだ。

”別れないで。
明日から会社にも行けない。”

泣きながらそう言ったんだ。

驚くくらいにその言葉にガッカリしたのに、
あなたがあまりにも泣くから
私も泣いてしまって、
涙に負けてよりを戻すことになった私たち。

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